第10回目は、メーカーのシステムサプライヤ管理について、ご紹介いたします。
SIer の方々であれば、誰でも感じる課題としてベンダーマネジメントがあります。
長らく課題として存在しており、様々な取り組みが進んできた歴史を、IT 業界の方々だったらよくある話と理解できます。
近年では、その課題がメーカーでも顕在化してきていることをご存知でしょうか。先進的な業界で言いますと、航空・宇宙業界が代表的です。
NASA や AIRBUS がシステム部品を外注することは多いのですが、その開発状況を厳密に管理し、リスクとコストなどの低減に努めております。
その流れが最近では鉄道業界や自動車業界にも進んできており、これまでサプライヤ内でブラックボックス化していたシステム開発を一定量把握する流れが進んでおります。
それをどのように進めているのか、簡単にご紹介させて頂ければと思います。
まずは、管理する目的を定めます。例えば品質向上、リスク抑制、コスト削減、などです。
次にその目的を踏まえた上で、実現したい状態を定義します。
さらに、その状態を把握できる可視化指標を設定します。
最後に、可視化指標を判断する上での軸を設定する流れです。最後のポイントの軸を設定する部分が非常に肝となります。
通常、判断材料となる実績がないため、仮説⇒検証のための実証実験が必要となります。
よくあるパターンとして、十分な仮説が設定されていない中、検証を行うケースがあります。定石が存在していない中、仮説がない実験は意味を持ちません。
我々がご支援させて頂くケースも、実験をどうするかまで見据えたもの増えております。ここで今後の成否が分かれると言っても過言ではなく、我々の力の見せどころです。
顧客企業の経営基盤を強化し、次なる取り組みに繋げるために。
最先端の事案についても、強固な管理体制の構築をお約束します。