REPORT

Produce Next Report

~中国模造品への日本企業の戦い~

取締役  小林 弘樹

第3回目は、中国模造品への日本企業の戦いについて、ご紹介いたします。

現況



中国は、よく海外の製品・サービスを真似ると言われていますが、模造品が世の中に本当に多いことをご存知でしょうか?古くは日本も海外から揶揄されていた時代もありましたが、中国の模造品は本当に多く、そしてひどい状況です。

例えば、平気で日本メーカーのステッカーなどを貼った製品が世に出されているのです。日本企業も海外製品を真似したと揶揄されることもありますが、ここまで露骨に!というのはあまり見られません。日本のメーカーが頑張って取り締まる活動を行い、少しずつ減っていくかと思いきや、無限と言ってもいいくらい、同じような企業が乱立してくる状況です。

模造品に対する対策


本格的な対策が必要となってきます。しかし、これまでのようなローラー作戦をしていても、コストだけかかってしまうのではないかという苦悩もあります。実際に、回収した模造品の廃棄コストを取り締まった企業が負担しなければならないケースも存在します。さて、日本企業の選択肢は?我々が考えている限り、複数の可能性がありますが、完全につぶし込みに行くことはなかなか難しいです。しかし、知恵を絞って効果的に実現していくことは可能です。

例えば、以下の対応などが新たな取り組みとして考えております。

・国をまたいだ先進国企業群がネットワークを構築し、現地での取り締まりを実施

・エンドのディーラー・小売店での取り締まりを実施

・特定の模造品企業を取り込み、セカンドブランドとして市場展開

このような対応はあくまで一例ですが、模造品を根こそぎ無くすことが難しい中、現実的で効果的な対策が必要です。

当社では、多くの製造業とお付き合いさせて頂いており、これらへの対策のご相談も増えてきております。

今後の展開

自由競争社会の中、完全撤廃という選択肢は難しい環境にあります。

それでも、自社の製品を、市場で正しく評価してもらうため、効果的な対策は必要となってきます。

そこで、当社から、知恵を授けて最良の対策を検討します。

当社は、このような事例を一例に、海外市場へ参入・成長する案件を得意としております。

日本企業のグローバル市場における成長のため、多くの企業様の様々な課題に対し、全力でご支援することを誓います